今年度の事業実施計画が掲載されました。
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令和6年度事業実施計画
1.基本方針
継続的な基本方針として、加齢による疾病、心の変化など利用者の心身の状況に配慮した支援をいたします。
新型コロナの5類移行決定後も感染の増加が続いており、感染予防対策についてもインフルエンザと同等の扱いとなり個人にゆだねられている状況です。
施設利用者にとっては個人の対応は難しく、施設と施設職員が感染予防に配慮していくことが求められております。
2020年から2023年までの4年間は正にコロナ禍と言われる災いが世界中に広がり、私たちの生活が感染対策を第一に考えられ、行動の制限が社会全体で求められ、それぞれの世代にとって貴重な体験の機会や時間を奪われました。
特に利用者にとっては、家族との交流、旅行やイベントといった社会参加の機会に甚大な影響がありました。
本年度は、昨年度から活動拡大を図ってきたお花見、夏祭り、遠足、将門マラソン等の各種イベントの企画や参加をさらに押し広め、買物、食事の外出などは利用者の特性、年齢、身体状況に配慮して小グループで実施することとし、状況を踏まえ徐々に活動拡大を図っていきます。
また、重篤な疾病による治療、緊急対応を必要とする利用者も増え、医療支援のニーズが急速に高まっています。同時に疾病及び長期入院等により自立歩行が困難になった利用者も増え排せつ、入浴等の日常の介護の度合いも高まっております。
これらのことを踏まえ、日常の検温、血圧測定等の健康管理と医療機関との連携による訪問歯科治療等の口腔ケアの充実をはじめ、疾病の早期発見と身体機能の維持のための歩行と軽運動を積極的に取り入れる活動を実施していきます。
強度行動障害を持つ利用者に対しては、その障害の理解に裏づけられた専門的支援の実施をいたします。
また、自己決定や意思確認に困難を抱える利用者に対しては可能な限り本人が自ら意思決定できるように支援するなど、あらゆる場面で利用者の人権が尊重されるように努めます。
本年度も支援目標として、制限や指示を極力避け、利用者が楽しく、生き生きと活動できる利用者中心の支援を心がけ、利用者の身近な思いの実現と新しい経験の大切さを心がけ、職員の一つ一つの支援が利用者の心と生活に大きく影響していることを自覚し、日常的に医療的な配慮や介護を必要とする状況の中でも喜びを感じられる暮らしを、ご家族や関係機関の協力を得ながら、ひと手間を惜しむことなく取り組む一年にいたします。